違います。
すぐに分かる相違点は旅館には畳や布団、大浴場があります。
また、施設によっては仲居さんの接客や会席料理が食べられる、などたくさんの違いがあります。
これは日本の文化と西欧の文化の違いから来るものでしょう。
西欧のホテルはサービス技術やシステム面で卓越したノウハウを持ったホテルチェーンを始め
全世界どこに行っても一定以上のサービスや施設が期待できます。
ホテルの格を星の数で表した書籍があるように、効率性や洗練さ、
サービス技術ではっきりとランク付けできるのがホテルといえるのではないでしょうか。
旅館は現在のところ殆ど民間経営体が基本のため、
旅館ごとに技術、システム、雰囲気、などがまったく異なります。
同じなのは畳や布団を使う、お風呂がある事くらいでしょう。
これは経営者の方針や趣味などによって、昔ながらの日本文化、伝統を大切にしている施設もあれば、
日本人ならではの感性で、ホテル文化と旅館を融合させている施設もあります。
これは「お客様に寛いで頂く空間を作る」ためにそれぞれの施設が創意工夫した結果であり、
一定の価値観でランク付けができるわけではありません。
「旅館」はその文化背景から日本にしかない施設であり、
日本人でさえも旅行の際には「ホテル」と「旅館」どちらにするか、また、どの「旅館」にするか選択に迷う程です。
お客様それぞれのニーズや気分、目的によってかならずぴったりの「旅館」が見つけられる事でしょう。
|